【初めての介護】福祉用具専門相談員が考える要介護認定を受けたらすぐにした方がいいこと

介護のいろいろ
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現在僕は10年以上福祉用具専門相談員として会社で働いています。

いずれはブログだけで生活していきたいとは思ってますがそれは置いておいて。

これだけの期間、福祉用具専門相談員として働いているとやっぱり考えるわけですよ。

自分や身近な人に介護が必要になったときどうするか

ってことを。

介護が必要にならないままでいられるならそれに越したことはないけど、おそらく

人生そんなに甘くない。

後で後悔しないように福祉用具専門相談員として思うこれだけは早くしておいた方がいいっていうことを紹介します

※個人の見解であくまで持論です

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要介護認定は早めにした方がいい

よく介護の相談に乗ることがありますが、そもそも全体的に介護の相談に来るのが遅い方が多いです。

おそらく自分で何とか介護をしようと頑張る人や、そもそも介護保険の事を知らない人が多いのでしょう。

あるいは介護保険を使うのが恥ずかしいと感じる方もいるようです。

もったいない!

なるべく自分だけで介護をして他人の手を煩わさないように頑張るのも素晴らしい考えだけども!

介護保険の事知らなくて気づけなかったっていうのも仕方ないけど!

なんとなく恥ずかしいっていうのもわからんでもないけど!

40歳からずっと介護保険料を徴収されてるんですから

思いっきり使わないと!

要介護認定はちょっと様子が変だな、気になるなっていうタイミングでも全然問題ないです。

調査した結果、自立だったらそれはそれでいいし!

申請するのは無料だし!

我慢して要介護度が重度になるより要支援の段階で認定されるようにした方がいい!

住宅改修をすぐした方がいい ※要支援で認定されたら

介護サービスの一つに住宅改修というものがあります。

これは家の中で安全に生活していくために住宅環境を整えようというもので、以下の工事が対象となります。

  • (1)手すりの取り付け
  • (2)段差の解消
  • (3)すべりの防止及び移動の円滑化等のための床または通路面の材料の変更
  • (4)引き戸等への扉の取り換え
  • (5)洋式便器等への便器の取り換え
  • (6)(1)~(6)の住宅改修に付帯して必要になる住宅改修

これらの工事に対して要介護度にかかわらず、支給限度額を20万円として、住宅改修に要した費用の9割(もしくは所得に応じて8割か7割)が、介護保険から支給されるというものです。

1度に20万円全額使う必要はなく、分割して使用することも可能です。

このサービスを積極的に使うのをお勧めします!

ただ、すぐに工事することをお勧めするのは

要支援1や2もしくは要介護1に認定された方!

要介護2以上の認定を受けた方は工事内容を吟味してください!(急いで工事する必要はありません。本当に必要だと思ったときにしてください。)

なぜ要支援の方に住宅改修サービスをおすすめするかというと、この住宅改修というサービスは基本的に1度(20万円分)しか使えません。

だが、しかし!

3段階リセット

というものがあります!

この3段階リセットというのは「初めて住宅改修を行った時点での要介護度から比較して要介護度が3段階以上上がった方は再度20万円までの利用が可能となる」ものです。

分かりやすく言うと

  • 要支援1         から 要介護3以上
  • 要支援2もしくは要介護1 から 要介護4以上
  • 要介護2         から 要介護5以上

になるともう一度20万円使えるようになるということ!

※要支援2と要介護1は同じ段階と判断されます。

要支援の方のほとんどはまだ自立動作ができるので、住宅改修をしていない人が圧倒的に多い!

で結局要介護3になってから住宅改修をすることになり、もっと手すりを取り付けたいのに

20万円の壁

で諦める。ということがよくあります。

介護はその場その場で対応するのではなく

先手を打って対応すべきです。

要支援の状態で今後必要になりそうな所に手すりを取り付け、気になる段差を解消をしておく。

現在和式便器の方は洋式便器に変更するのもいいでしょう。

住宅環境を整えてなるべく現状維持の期間を延ばし、どうしても介護度が上がってしまったら

3段階リセットを使って

もう一度必要な個所を住宅改修する。

住宅改修サービスはこのように使用するのが1番おすすめです。

住宅改修について詳しく知りたい方はこちら

特定福祉用具購入を利用する。

これは住宅改修よりも優先度は低いですが、早めに用意しておくことをおすすめしておきます。

特定福祉用具購入というのは特定の福祉用具を購入した場合、年間10万円を上限として要介護度に関わらず費用の9割(もしくは所得に応じて8割か7割)が、介護保険から支給されるというものです。

対象用具は以下の通りです。

  • 腰掛便座(ポータブルトイレとか)
  • 自動排泄処理装置の交換可能部品
  • 入浴補助用具(シャワーイスとか)
  • 簡易浴槽
  • 移動用リフトの釣り具の部分

この中でよく利用されるのは腰掛便座か入浴補助用具でしょう。

僕が対応してきたのもこの2つがほとんどです。

これを早めに購入することをお勧めする理由は

「年間10万円を上限」

というところです。(※4月から3月の1年間)

あまり10万円を超えることはないと思いますが、ポータブルトイレを購入する際は気を付けた方がいいです。ものによっては10万円以上するものもあります。

ポータブルトイレだけを購入する場合はそれだけで10万近くするためあまり気にする必要はないかも。

ポータブルトイレについて詳しく知りたい場合はこちら

しかし、福祉用具が必要になるときって

大体あれもこれもいっぺんに必要になります。

お風呂の環境を整えようとするだけで簡単に見積もっても

  • シャワーチェアー
  • 浴槽台
  • 入浴用手すり

と3種類ぐらいの商品が欲しいところです。

そこにポータブルトイレも購入と考えると10万円の壁を考えて機能を諦める必要がでてきます。(超過分は自費で払えらぁ!っていう人は別ですが)

そうならないように、年間10万円という制度を目一杯利用して、そんなに必要ではないと思っていても先に入浴用の商品を購入することをおすすめします。

必要ではないと思っていても、あったら意外と動作が楽になり助かりますよ。

(実際利用者のために購入した入浴用手すりをご家族の方も使用されていて、助かってるという声はよく聞きます。)

特にお風呂での事故は多く、準備しておくことは大事です。

それだけ先に用意してその年は何事もなく過ごすことができると、次の年にはまた10万円の限度額が復活するため今後必要になる用具の購入に充てることができるようになります。

何事も先に先に動きましょう!

最後に

自分なりにずっと考えていたことを書きましたが、ほんとに前もって動いておくことは重要だと思ってます。

介護はほんと後手に回ることが多いと思うのであの時こうしておけばよかったと後悔のしないように準備周到にいきましょう!

今日はここまで

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