現在僕は10年以上福祉用具専門相談員として会社で働いています。
いずれはブログだけで生活していきたいとは思ってますがそれは置いておいて。
今回お話ししたいことは杖について。
杖にも色々種類はあるけど今回は一般的な伸縮杖と言われるものの話です。
福祉用具専門相談員あるあるの一つに
杖がカチカチなってる人がいると気になる!って言うのがある…はず!
お客さんが来店した時や
道歩いている時や
親戚と集まった時など
意外とカチカチ鳴ってる人がいる。
結構でかい音なってるけど気にならんの?
ってぐらい大体無視してる。
中には杖ってのはこうやって音鳴らして使うのが粋ってもんよ!
って思ってんのか?って人も。
まぁ鳴らして歩きたい人は放っておきますけど。
ほとんどがちょっといじったら簡単に直る事が多いので
試してほしい3つの方法を紹介します!その前に
伸縮杖について
そもそも伸縮杖って?
と思っている方もいるかもしれないので一応説明。
伸縮杖というのは文字通り伸縮ができる杖です。
種類にもよりますが大体70cm~90cmぐらいまで伸び縮みすることができます。
70~90cmということは大体140cm~180cmぐらいまで対応してます。
なのでどれを買っても大体自分のサイズに合わすことが可能でしょう。
ちなみに一般的に杖の長さの目安は足の20cm先に杖を置いたときに肘が30~40度曲がる状態が良いとされています。
よくお客さんで
「値段が違うけど何が違うの?」
と聞かれますが正直
そんなに違いはない!
介護用品専門店で売ってるのは一定以上の基準をクリアした証であるSGマークというのがあり、安全性にそんなに違いはありません。
値段と柄で気に入ったものを買いなはれ!
あと見るとしたら太さぐらい。それも一本杖の太さなんて多少変わっても安定感に
そんなに違いはない!
持った感じの良しあしは人それぞれあるでしょうから、それは実際触って確認したほうがいいですよ。
ではでは本題の音鳴り対策について
止めネジ、がたつき防止ネジ、シャフトプロテクターを確認する
杖の音がカチカチなる方のほとんどがここが緩んでいることが原因!
と言えるぐらい多い理由です。
体感で80%ぐらい。
この止めネジやらがたつき防止ネジやらシャフトプロテクターやら書いてますけど
全部同じ部品のことです
メーカーによって呼び方が違うだけ。そこ合わせとけよな~関係各社よ。
ここが単純に緩んでいることがカチカチなる原因です。
緩んでいても構造的にあまり問題にならないことが発見を遅らす原因なのでしょう。
しっかり締めて音が出ないことを確認しましょう。
ゴムが擦り減ってないか確認する
これが原因で音が鳴っている方は大体15%ぐらいかな~。
ゴム底が擦り切れたことにより杖の本体部分がむき出しになっていることがあります。
構造的に同じ場所ばかり地面につくことになるので片方だけ極端に擦り減ります。
よくここまで持たせたなというぐらい使い込んだ場合こうなります。
単純にゴムを取り換えましょう。滑って危険です。
ゴムを取り換えるのは今ついてるゴムを引っ張り抜いて新しいのをはめるだけ。
ゴムは特にこだわりがなければ何でもOK。サイズが合えば何でも問題ないです。
ただ四点杖等の特殊な杖の場合は専用のゴムを使用しましょう。
抜くのが結構固い場合があるので無理なら店員にお願いしましょう。
最近では棒の部分を回転させることですり減りを偏らないようにする商品もありますよ。
結構画期的な杖ですよ。
ちなみにゴムだけ購入するためにお店に行くときは、杖の直径(内径ではなくて外径)を図っておけばスムーズに交換することができます。(これがわからなくて一旦帰る方も多いので注意)
高さ調節穴が広がっていないか確認する
ずっと使っていると高さ調節穴が広がることがあります。
歩くたびに高さ調節ボタンが穴に当たることで少しづつ広がっていきます。
ただこれは5%ぐらい。たまーに見かけるぐらいの頻度。
この症状の場合
買い換えましょう。
いやー、ここまできたらもう修理は無理ですね。
調節穴の場所を変更するとまた使えるようにはなりますが、長さを変更することで使い心地が変わってくるのでおすすめしません。
お疲れ様と言ってやってください。
まとめ
杖から音が鳴るということは何かしら異常があるということです。
今は大丈夫でも放っておくと思わぬケガに繋がりかねません。
このブログを読まれた方で、身近な人が杖から音がしていると気づいたらちょっと気にして見てみてください。
今日はここまで