福祉用具貸与の上限価格設定の制度おかしくない!?

介護のいろいろ
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え~、今回は完全にただの愚痴です。

めちゃくちゃ不満に思ってることなんで、それを吐き出したいがための記事となります。

でも同じ福祉用具専門相談員ならわかってくれるはず!

一応、全然福祉用具についてわからないって人にもわかるようにブログの体で吐き出していきたいと思います。

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そもそも福祉用具貸与とは

全然介護についてわからない人からしたらこの福祉用具貸与すらなんのこっちゃ。ですよね~。

超簡単に言えば福祉用具専門のレンタルのことです。

車いす・ベッド・歩行器・手すり等、いろんな用具があります。

介護保険を利用することで、購入すると数万円するようなものが1ヶ月数百円から数千円でレンタルできるのでかなりお得に福祉用具が使用できますよ~。というものです。
(レンタルするのに条件があるのもあります)

福祉用具を貸与(レンタル)するから福祉用具貸与。そのままですね。

福祉用具貸与の上限価格設定とは

ではこの福祉用具貸与の上限価格設定ってなに?ということなんですが

これは2018年の10月から始まった制度で、

この商品はこの金額までしか請求してはいけません

という上限価格を定めたものです。

それまではレンタル用品の値段は各事業所(お店)が自由に決めてたんですね。

だからちょいちょい法外な金額でレンタルするお店があったらしい。

杖1本借りて月1000円とか?(本来100円以下)があったのかな?知らんけど。

で、それはまずいでしょ~と国のお偉いさんが動いて、先ほど言った

この商品はこの金額までしか請求してはいけません

というのをほぼ全商品に定めていったんです。

ここまでは別にいいですよ。悪徳業者をなくすための動きですから。

実際、統計を取った結果2割ぐらい不適切な値段をつけている業者がいたそうです。

不満① 金額の決め方それでいいの?

最初はこの制度が出来ても大して影響はないかな~と思ってました。

別に法外な金額で貸し出したりしてませんから。

しかし実際は結構対応しないといけなくなった…。

なぜなら金額の決め方が大手有利すぎるから

国のお偉いさんが考えた福祉用具貸与の金額の決め方は

全国の福祉用具貸与事業所が実際に請求している金額を平均化したもの。

平均ってやばくない?

え?なにが?と思った人は今後気を付けた方が良いですよ。
平均は全然現実を見てませんから。

例えば平均年収を出すとき

Aさんは300万円
Bさんは350万円
Cさんは400万円
Dさんは500万円
Eさんは520万円
Fさんは580万円
Gさんは7,150万円

だとします。するとどうでしょう?平均は1,400万円ですよ!

これが現実を見てる数字だと思います?

まぁこれは極端な例ですが、この平均っていう方法は高い方にも低い方にも絶対引っ張られるんですよ。

実際、ビル・ゲイツがこの前離婚したことによりビル・ゲイツの住んでいる州の独身男性の平均年収が爆上がりしたそうですよ(笑)

ほとんどの会社が1,000円でレンタルしてても、1つの会社が「うち100円です」っていうと一気に平均下がってしまう。大手が言いそうでしょ「うち100円です」って。

だから絶対こういうのは中央値で決めた方が良いと思うけどな~。

ちなみにさっきの年収のやつ中央値だと500万円となります。

不満② 下限価格も決めてくれよ

上限価格を決めるのはいいとしましょう。もうどうせ何言ってもやめないでしょうから。

ほな下限価格も決めてくれよ!

2018年10月までは各事業所が金額を自由に決めてたってのは先ほど言いましたが、

当然当時の各事業所は戦略を考えて金額を決定します。

例えば

  • あまり出ないリフトはちょっと高めに設定するけど、そのかわりよく出る歩行器はグッと値下げしてます。
  • 多機能車いすはちょっと高いけどその分シンプルな車いすはお安く提供します。

とか。

絶対そういう戦略で目玉的な商品を作ってるとこあると思うんですよ。

それでずっとやってきたのにいきなり上限価格決められてみ?

身を削って低い金額に設定してたのはそのままで、その代わりこっちで利益出そうと思ってたやつも強制的に下げられる。

だからと言ってそう簡単に今まで低く設定してた金額を上げることはできない…。

地獄でしょ。

実際この制度が始まってから、7割以上の事業所は「収益が減少した、もしくは減少する見込み」と答えているそうです。

この時点でおかしくないですか?悪徳業者が2割いたのに対して7割の事業所が損する見込みって。

ここも2割になってないと話合わなくない?

せめて下限価格も同じように強制的に決めてくれたら利用者さんにも説明しやすいし、値段を適正価格に戻しやすいのに!

不満③ この制度下げ止まりがないんじゃ…

この制度は1回上限価格が決定したらそれでおしまい。

ではない。

3年に1回見直すようになってます。

つまり3年に1回また平均値を出すってこと。

そうするとですよ、1回目に平均値が出てそれを公表しますよね?

で、ほとんどの事業所はその平均値より若干低く値段を設定しますよね?
(厳密には上限価格ですが、わかりやすくするため平均値と言ってます)

てことは3年後にもう1回平均値出したら更に平均下がりますよね!?

これ続いたらなに?最終的に全部1円にしたいの?国のお偉いさんは。

不満④ 福祉用具業者にだけ当たりきつくない?

ここ数年、福祉業界はなんとか給料を上げようと努力してます。

国が補助を出したり、このコロナの状況を見て特別にちょっと多く請求出来たり。

ただ、これらの取組みは福祉用具以外の事業の話ですけど。

国が出す資料にしっかり書かれてます。
「特別にプラスで〇%請求することができます(福祉用具以外は)」
って!

なんで?福祉用具も同じように苦しんでますよ~。

てか良くわからん上限価格のせいで利益減るうえに金額変更とか利用者さんに説明とかで事務作業は増えてこっちは負担しかないですよ~。

なんでやねん!

最後に

今回記事の体をした、ただの愚痴になってしまいましたが、文字にすることでかなり冷静に考えることが出来ました。

やはり文章化するということは大事ですね。

 

冷静に考えてやっぱおかしくねぇ?お偉いさんよぉ~!

 

今日はここまで

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