昔懐かしい大長編ドラえもんを大人になったいま改めて読み直して、自分なりに勝手にランキング!
反論とかは聞きませーん!勝手にって言ってるんで~!
大長編ドラえもんってなに?という方はこちらを先にご覧ください。
てことで早速ランキングの紹介をやっていこ~!
栄えある第2位は
のび太とブリキの迷宮
となりました!
大長編ドラえもんのVOL.13。
この作品はぼくにとって思い出の深い作品です!
映画館で見た、唯一のドラえもん作品。
小さいころ父に連れられて見た記憶があります。
でも小さい頃は別にドラえもんが好きっていうわけでもなかったし、この映画を見に行きたいと父にねだった記憶もないんですけどね~。
なんで連れられたんやろ?
まぁそれはいいとして、映画を観た感想は
怖い
でした。なんかやたら不気味で怖い映画を見たという記憶が残ってます。
それ以来なんとなく苦手意識がありあまり読んでなかった。
それがまさかこんな高順位になるとは!?
読み直して良かった~。
ではではこのコミックスからわかる限りの情報を紹介していきまーす。
のび太とブリキの迷宮の内容
作品情報
作者は言わずもがなでしょうが「藤子・F・不二夫」です
小学館のてんとう虫コミックスから出版され初版は1993年8月25日。
ちなみにぼくは、なんと初版を購入してるみたいです。
挿入歌は作詞、武田鉄矢の「何かいい事きっとある」。
登場した秘密道具は11個。
全部で187ページ
あらすじ
見知らぬトランクを開けてみると、どこでもドアのような扉が現れた。のび太とドラえもんがその扉をくぐってみると……そこは年じゅう海水浴やスキーが楽しめる夢のようなリゾート地へとつながっていた!! さらにゆかいなブリキのおもちゃたちが従業員を務めるホテル、ブリキンホテルも最高級のもてなしかたでのび太たちを迎えてくれた。ところが、スキー中に迷子になったのび太を見つけようとしたドラえもんがブリキ製の謎の飛行船に攻撃をかけられた!! なにも知らずひとりでもどってきたのび太は無人となったホテルにいるのがこわくなり、くぐってきたトランクのドアから家に帰ってきてしまった。しかし、ちょうどそのころ、予想もしない危機がドラえもんの身に降りかかっていた!! ドラえもんは謎の一団にとらえられ、どこかに連れ去られようとしていたのだ!! あやうし、ドラえもん!! 夢いっぱいの大長編シリーズ第13弾!!
大長編ドラえもん13 のび太とブリキの迷宮 | 藤子・F・不二雄 – 小学館コミック (shogakukan.co.jp)
のび太とブリキの迷宮の点数
このランキングでは勝手に決めた項目に対して点数をつけ、合計点を出してます。
点数のつけ方は
この6つを各10点満点で採点して、合計60点満点で採点しました。
のび太とブリキの迷宮の点数は
48点!
各評価は
ストーリー 9
世界観 8
秘密道具 8
登場人物 9
ジャイアン 9
感動 5
となりました!
感動が低いのがおしかった!
他は高かったんですけどね~。
今回の点数の一番の特徴は秘密道具。
正直言って秘密道具の内容自体はしょぼいし、出てくる数も少ないです。
なのに点数が高いのは、出した時のシチュエーションが抜群に良かったから!
では詳しく説明していきます!
ストーリーは9点:全作品の中で一番特殊
全体的な流れは基本通りと言っていいでしょう。
最初に日常シーンがあり、(ドラえもんのじゃないけど)道具を使って不思議な島に行く。
島で楽しんでたけら敵が現れてドラえもん達がそれに巻き込まれる。
なんやかんやあるけど無事敵をやっつけてハッピーエンド!
となるパッと見はいつも通りの安定のドラえもん。ただ今回は
ドラえもんがほぼ出てこない!
こんな事ある?ドラえもんの映画でドラえもん出てこないってすごない?
ちょっと調べてみたら全部で187ページあるうちの
50ページから148ページまでほとんどドラえもん出てきません!
敵にやられて連れ去られてしまうという珍しいパターン。
50ページまでは日常から楽しいシーンなんでほぼ本編には出てこず。
そのかわり復活したときの無双っぷりはすごい。
残りの39ページで完全に取り返します。
あとドラえもんが出てこない分、ジャイアンやスネ夫が大活躍します!
スネ夫の機転やジャイアンの行動力。行き当たりばったりが全部正しいって運が良すぎでしょ~。
ドラえもんを助けに行くためにみんなが頑張る。という結構変わったストーリー。
世界観は8点:全体的に不気味な印象が残る
最初にドラえもんとのび太がブリキの島に行くんですが、この島が魅力的で楽しそうでもあり、秘密があって怖そうでもある。
自然豊かで海も山もあって良さそうに思うけど島のすべてがブリキで出来てたり、
すごい豪華なホテルがあるけど人が全然いなくてがらーんとしてたり。
ブリキのおもちゃってなんか怖くない?
だだっ広いところが誰もいなくてシーンとしてるのってなんか怖くない?
しかも地下にめっちゃ怖い扉があるし。
なんかホラー感がすごいんよ!大人になって読んでもそう思う。
地下の迷宮で迷ったところを想像したら泣きそうなるわ。
後半ドラえもんを助けにチャモチャ星っていう星に行くけど、この星はロボットに支配されてて、人間はとある場所に閉じ込められてる。
人類が全部ロボットに置き換わった世界って不気味よな~。
一応ドラえもんなんで明るいロボットが出てくるんだけど、それでもこんな世界は嫌だな~と思う。
でもこれだけ不気味さを表現出来てるのはすごいので高得点に。
秘密道具は8点:やっぱりドラえもんはすごい!
今回は出てくる秘密道具の数がめっちゃ少ない。
たったの11個。それもそのはず
ほとんどドラえもん出てきませんから!
なのになんでこんな点数が高いのかというと、ドラえもんが出てきてからの無双感がすごいから!
今まで困ってたことがドラえもんが復活したとたんに解決する。
特に攻略不能だと思われた地下迷宮を「迷路探査ボール」を出して一瞬でクリアするとこはドラえもん格好良すぎ!
これ程までドラえもんの事が頼りになることはなかったんじゃないか!?というぐらい。
道具自体は大したことないですが、出すタイミングが完璧すぎなため高得点に!
登場人物は9点:仲間も敵もみんな魅力的
意外かもですが基本的に大長編ドラえもんの登場人物は役に立たないし目立たないのが多い。
状況説明するだけとか、ついてくるだけだったり。
敵もやっと出てきたと思ったらすぐやられたり。
ページ数が限られてるのであまりゲストキャラにページを割く余裕がないんでしょう。
ですがこの作品の登場人物はすごいグイグイくる。
今までドラえもんがやってたようなポジションをゲストキャラが担当してるからっていうのが大きいと思う。
敵キャラも出てきてすぐ倒されるような今までのやつらとは違い、個性的で登場シーンも長い。
大長編ドラえもん全作品の中で一番主要キャラ以外のキャラ(敵味方含めて)がしゃべる作品じゃないかな~。
ジャイアンは9点:スネ夫もジャイアンも大活躍!
今回は序盤からジャイアンが大活躍!
のび太に連れられて島にやってきたジャイアンが敵の戦闘機に襲われるシーンがあるけど、まさかの石をバッティングして撃墜するという荒業。しかも命中率がすごい。
いきなり現れたサピオという少年に「チャモチャ星を救ってもらうために拉致りました。」
って言われても「ようし!いっちょやってみるか!」と即納得。
でかい男やでぇ…。
実際チャモチャ星についた後も積極的に行動して活躍しまくり。
無理やり同行させられたスネ夫も素晴らしい機転で、見事人間が収容されている場所を突き止める。
が、そこで敵に見つかってしまう!
必死で逃げる二人がどうなってしまうんや~!?と思ったら
次出てきた時はすでに飛行機を奪って逃げてるという…。
敵に見つかってから飛行機を奪うまでの描写は一切なし。
何がどうなってそんなすごいことが出来たんや…。
感動は5点:低いけどこれがドラえもん
低いな~と思うかもですが、そもそも大長編ドラえもんって思ったより感動がない。
(コミックス版ではね)
だからこれが平均値ぐらいなんですよ逆に。
サピオが生き別れた両親と再会するシーンもまさかの小ゴマ。
あっさり感がすごい。
大長編ドラえもんを読む前はもっと感動シーンがいっぱいあったような記憶だったんですけどね~。
のび太とブリキの迷宮の良かったとこ
今までにはないテイスト
大長編ドラえもんの魅力は前半のみんなで楽しんでるシーンがどれだけ楽しそうに思えるかっていうのが重要だと思ってます。
だから基本的に最初は楽しそう~っていうシーンが多い。
でもこののび太とブリキの迷宮は最初から不気味な感じがありホラー色が強い。
夜中のテレビで流れてる砂嵐から急にCMに切り替わったり
ドラえもんが海底に捨てられて身動きとれなくなったり
地下の迷宮も入口の扉からもう怖い。
こんな怖いドラえもんは他にはないんじゃないかな~。
ドラえもんの安心感
この作品の一番の見せ場はドラえもんの復活!
序盤に敵に連れ去らわれてから全然登場できず、登場したと思ったら敵に電気を当てられまくって故障して海底に捨てられる。
これはもうドラえもん終わったな…。と思ったその時!
のび太としずかちゃんの機転で無事復活!
ようやく復活してのび太と出会えた感動(あっさりしてるけど)と、ドラえもんなら何とかしてくれる感がすごい!
実際上にも書いたような迷宮突破シーンも見事だけど、その後もすごかった。
迷宮の全長はなんと184kmもある。ということは迷宮を踏破したら帰りも同じ道を通って帰らないといけない…。
どーしよー!?となりそうだけどそこはさすがのドラえもん。
ぬけ穴フープ!
で一瞬よ(この作品では通りぬけフープではない)。
のび太とブリキの迷宮の悪かったとこ
今作は悪かったとこはほぼないです。
いつも思ってた
なんでのび太家に?
みたいなのもなかったし。
だからこれらは無理やり出すとしたら。ぐらいです。
人間を収容していた理由
ロボットが支配するチャモチャ星。
昔は人間が普通に暮らしてたけど便利な機械をどんどん作って、ついには「新しい発明をする機械(ナポギストラー博士)」を作り上げる。
最初は上手くいってたけど、その博士が徐々に人間を役立たずだとし世界を支配するように。
ロボットに負けた人間はとある場所に収容されてしまいました。
っていう流れなんですけど、収容後も甲斐甲斐しく世話してます。
服も私服。食事も完備。テーブルとイスまで備え付き。
人間がデモを起こすまでなにもしないナポギストラー博士、
優しいな!
最後の展開が急
これはもうどの大長編ドラえもんでもいえることです。
だから多分1位の作品でも言うと思う。
今作もいつも通りの急展開。
チャモチャ星を無事救って帰るのを名残惜しむシーンがあるのかと思いきや、
救った次のページではもう地球!
あっさり感がすごい…。
まとめ
ちょっといつもとテイストが違うドラえもん。
怖いと思ってたイメージはそのままに、改めて読んでみたら完成度の高さに驚かされた。
まさかのび太とブリキの迷宮が5位以内にランクインするなんて思ってなかったので自分でもびっくりしてます!
今日はここまで
ちなみに他の順位の発表はこちら