昔懐かしい大長編ドラえもんを大人になったいま改めて読み直して、自分なりに勝手にランキング!
反論とかは聞きませーん!勝手にって言ってるんで~!
大長編ドラえもんってなに?という方はこちらを先にご覧ください。
てことで早速ランキングの紹介をやっていこ~!
栄えある第1位は
のび太の日本誕生
となりました!
大長編ドラえもんのVOL.9。
もしかしてめちゃくちゃ有名作品なのでベタベタかも…。
でも良いもんは良いもんね~!
この作品はもう大長編ドラえもんの良いところが全部そろってるわ~。
大長編ドラえもんの完成形です!(と思ってます。)
元々この作品は好きでしたが、読み直してもやっぱり良かった。
ではではこのコミックスからわかる限りの情報を紹介していきまーす。
のび太の日本誕生の内容
作品情報
作者は言わずもがなでしょうが「藤子・F・不二夫」です
小学館のてんとう虫コミックスから出版され初版は1989年8月25日。
ちなみにぼくは、なんと初版を購入してるみたいです。
挿入歌は作詞、武田鉄矢の「時の旅人」。
登場した秘密道具は27個。
全部で190ページ
あらすじ
家出するには古代日本しかない! そう思いたったのび太とドラえもん、ジャイアン、スネ夫、そして、しずちゃんの五人はタイムマシンに乗って七万年前の日本にやってきた。そこで原始時代をまねた服を着て、石ヤリを持ち、洞穴に自分の部屋を作って、静かで優雅な生活を楽しめる夢のような彼らたちだけの楽園を作った。そこで思うぞんぶん遊び、いやなことを忘れ、再び現代にもどってきたのび太たちの前に、とつぜん、本物の原始人が現れた!! 彼の名はククル。古代中国のヒカリ族の少年だ。時空間の乱れに遭遇し、現代にタイムスリップしたのだった。ククルは、自分の部族がおそろしい敵、精霊王ギガゾンビ率いるクラヤミ族におそわれたという。ククルのヒカリ族を救うため、のび太たち五人は、古代中国へと向かう。しかし、のび太たちの前に現れた敵、ギガゾンビはただのまじない師ではなかった!! おもしろさ抜群のドラえもん大長編シリーズ第9弾!!
大長編ドラえもん9 のび太の日本誕生 | 藤子・F・不二雄 – 小学館コミック (shogakukan.co.jp)
のび太の日本誕生の点数
このランキングでは勝手に決めた項目に対して点数をつけ、合計点を出してます。
点数のつけ方は
この6つを各10点満点で採点して、合計60点満点で採点しました。
のび太の日本誕生の点数は
51点!
各評価は
ストーリー 9
世界観 8
秘密道具 10
登場人物 9
ジャイアン 8
感動 7
となりました!
全作品の中で唯一の50点台!
いやーのび太の日本誕生はほんと完成度の高い作品です。
この点数も納得の内容でしょう。
では詳しく説明していきます!
ストーリーは9点:王道で全てが詰め込まれてる
基本的にはいつものドラえもんと流れは同じ。
最初に謎のワンシーンがあり日常パートに。
家出をするためにタイムマシンで7万年前の日本に行く。
7万年前の日本で楽しんでたら謎の少年が現れて、ドラえもん達がそれに巻き込まれる。
なんやかんやあるけど無事敵をやっつけてハッピーエンド!
簡単に説明するとこんな感じなんですが、全てのパートが高レベル!
序盤の自由加減、謎の少年の正体、村の救出、敵の謎、冒険、ピンチ、大逆転。
エンターテインメントの全てが詰まってます。
漫画を描いたり話を考えたりする人は一回は読んだ方が良い!
最初の方に目一杯楽しいシーンを詰め込んだ分、後半からスリルのある展開になっていきます。
ある事件を解決してめでたしめでたし…。
と思いきや更に謎が深まる感じや、のび太がみんなとはぐれてしまってピンチに陥るシーンは、何度読み直してもドキドキする。
世界観は8点:目新しい世界ではないが行ってみたい
今回の舞台は7万年前の地球。
世界観という意味ではそんなに目新しいものではないし、幻想的な感じでもない。
でもそんな舞台でもドラえもんが道具を駆使すれば一気に魅力的に!
今回気合入りすぎやろ!っていうぐらい秘密道具の大盤振る舞いです。
箱庭シミュレーション好きのぼくにとってはまさにドストライク!
小さいころから知ってる作品ですが、何度この世界を夢見たことか…。
秘密道具は10点:これぞ大長編ドラえもん
大長編ドラえもんの魅力は何といっても秘密道具!
今作はそれを完全に満足させてくれています。
特に序盤の開拓シーンで出て来る道具は全部好き!
こんな秘密基地自分でも作ってみたいでしょ!?
ほんまこのシーンだけのゲームとか出てくれへんかな~っていうぐらい。
こんな農場ゲームとか
こんな育成ゲームとかもいいよね~!
さらにのび太の機転によって生まれた3匹のペットが可愛いだけじゃなく最後の最後まで活躍するのもいい!
終盤の秘密道具はあんまりですけど前半だけでもう文句なく10点です!
登場人物は9点:敵キャラの魅力は全作品でNo1
意外かもですが基本的に大長編ドラえもんの登場人物は役に立たないし目立たないのが多い。
状況説明するだけとか、ついてくるだけだったり。
でも今作はゲストキャラにもしっかりと活躍の場がある。
特に敵キャラの魅力が良かった!
土偶の形をしたあの敵キャラなんでかめっちゃ好きなんですよ~。
粉々にしても元に戻るし。
ボス敵のギガゾンビより好きまである。(ギガゾンビはただのおっさんやし)
のび太を助けるために出した「レスキューボトル」を壊したときは
敵ながらあっぱれでしたね!
ジャイアンは8点:のび太のことを心配するいいやつ
今回はいいジャイアン!
序盤の開拓シーンでも素晴らしい居住地を作り上げ、
家族の再会シーンには一緒になって泣いてあげ、
猛吹雪の中でものび太を心配して飛び出そうとする。
良いやつ!
残念ながら敵拠点に侵入して大活躍!とはいきませんでしたが十分良いやつっぷりを発揮してました!
感動は7点:大長編ドラえもんの中では大健闘
意外かもですが、大長編ドラえもんって思ったより感動がない。
(コミックス版ではね)
でも今作では大長編ドラえもんの中ではしっかりと感動シーンを書いている方。
最後の3匹のペットと別れるシーンはもちろんですし、後日談まで書いてある。
こんなちょっとの事でもこの点数になるぐらい大長編ドラえもんでは珍しいこと。
藤子・F・不二夫先生にとっても思い入れが深い作品なんじゃないかな~と思う。
のび太の日本誕生の良かったとこ
何といっても秘密道具
大長編ドラえもんの魅力は何といっても序盤のドラえもんの秘密道具パーティー♪
今作はこの最初の楽しい開拓シーンが良すぎる!がっつり心を鷲掴みにされました。
ぼくが何かを作ったり育てたりするゲームが大好きっていうのも大きいですが。
こんな秘密道具ほしい!とどれほど思ったか…。
ストーリーが秀逸
一つの作品の中にこんなにいろんなイベントをよく詰め込むことができるな~!というほど多彩なストーリー展開。
ちょっと思ったより長くなったけどこんな流れ!
- シーン17万年前の地球から物語が始まり、謎の少年が亜空間に吸い込まれる。
これでこの子がどうなるんだ?とワクワク感が高まる。
- シーン2日常パートに移って皆で家出しようという話になる。
舞台が7万年前の日本に決まる。
- シーン37万年前の日本で道具を使いまくって遊びまくる。
子ども心を鷲掴みにされる。
- シーン4謎の少年が現れてきな臭くなる
村人がさらわれた話を聞き、物語が動き始める
- シーン5さらわれた村人を助ける
土偶を倒してここで一旦めでたしめでたし
- シーン6やっつけたはずの土偶が実はまだ生きていることを知る
ちょっとミステリー要素入れてくる
- シーン7救ったはずの村がまた襲われてギガゾンビが登場
ここから新たに冒険が始まる
- シーン8冒険の途中でのび太がはぐれる
のび太のピンチからの伏線貼り付け。
- シーン9敵の拠点に攻め入る
ギガゾンビの謎が解けドラえもんがやられる
- シーン10敵に捕まり大ピンチ
サーベルタイガーが現れ絶体絶命
- シーン11のび太が3匹のペットと共に助けに来る
ここで1回目の逆転劇!
- シーン12逃げ切れるか!と思いきやまた捕まる
閉じ込められてもう無理…。
- シーン13のび太の伏線回収により大逆転!
2回目の逆転劇!
- シーン14問題解決と別れ
全部解決してから2ページで帰宅。
すごない!?これを1冊でこなしてるんですよ?
正直逆転劇は1回あれば十分でしょ!濃度濃すぎ!
思いついた展開全部入れてどないすんねん!って言いたくなる(誉め言葉)
のび太の日本誕生の悪かったとこ
ドラコはなぜ飛べる?
今回の目玉秘密道具「クローニングエッグ」。
動物の遺伝子アンプルを卵型の機械に注入するとその動物が産まれる!という道具です。
これでペットを作ろうとするけどのび太の名案で空想動物を作り上げます。
馬+白鳥=ペガサス(ペガ)
ワシ+ライオン=グリフィン(グリ)
ワニ+シカ+トカゲ=リュウ(ドラコ)
正直お見事。こんな発想できるのがすごい!
ただ、ドラコよ!
お前なんで飛べるん?
ペガサスとグリフィンはわかりますよ、白鳥とかワシが入ってるから。
ただドラコよ。
お前無理やん。飛べる要素ないやん。
他の2匹が飛べるからぼくも~、じゃないねん!
タイムパトロールが出て来るとなぁ
今回はまだマシと言えるかもしれませんが、タイムパトロール使った解決方法はあんまり好きじゃないんですよね~。
未来の警察が出てきたらなんでもありになってくるでしょ。
もっと前の時間に来て見張っとけや!とかなんでぎりぎりまで野放しやねん!とか思ってしまう。
一応地下深くなんで見つからんのや~ってギガゾンビが得意げに言うけど…。
一回ばれたら過去戻られて速攻アウトよ?
って思っちゃう。
最後の展開が急
これはもうどの大長編ドラえもんでもいえることです。
だから結局1位の作品でも言います。
今作もいつも通りの急展開。
ギガゾンビを捕まえて基地を破壊したら
3ページ後にはもう帰宅!
あっさり感がすごい…。
いや、間に2ページあるだけまだましな方か…。
まとめ
全作品を読み直す前から大好きだった今作。
改めて読んでみたらやっぱり面白かった。
思えば大長編ドラえもんを集めようと思って最初に手に取った作品がこれだったと記憶してます。
今日はここまで
ちなみに他の順位の発表はこちら