初めてでも迷わない!お風呂で使う介護用品の種類と特徴 バスボード編

介護のいろいろ
この記事は約6分で読めます。

ども、お風呂は毎回「烏の行水」のあくじろんです。

今回から何回かに分けて少し真面目に介護の事を。
(ほんとはいっぺんにしたかったけどすごい文字数になりそうなので…)

福祉用具専門相談員として働く私があくまで持論で

お風呂で使用する介護用品の種類と特徴について

お話ししたいと思います。

お風呂で使う介護用品は代表的なもので

  • シャワーチェア
  • 手すり
  • 浴槽台
  • バスボード
  • すべり止めマット
  • 簡易浴槽・入浴用リフト
  • 入浴用介助ベルト

とありますが、今回はバスボードについて。

ではでは参ります。

この記事はこんな方におすすめ
  • 初めての介護で色々調べている方
  • お風呂で使える介護用品を知らない方
  • お風呂での介助に困っている方
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お風呂で使う介護用品はすぐにでも揃えるべし!

お風呂は危険がいっぱい。

というのをよく聞くと思います。

実際、足を滑らせて転倒する方は結構いるんですよ。

ケガをしてから用意しても遅いので、
介護が必要と思ったら動けるうちからなるべく早く準備をしておいた方が良い!

介護は先手先手が重要です!

とはいえ最初に用意するのはシャワーチェアと手すりぐらいでいいと思います。

あとは身体の調子に合わせて必要なものを足していくのがおすすめ。

そもそもバスボードとは

今まで紹介したようなシャワーチェアや手すりと違って「なにそれ?」と思う方も多いと思います。

というのもぼくの経験上、お風呂で使う介護用品で購入されるのはほぼ

シャワーチェア
手すり
浴槽台

です。この3種類だけで90%ぐらいを占めます。

なのでわからなくても不思議じゃありません。

で、今回紹介するバスボード。これは

浴槽の端と端に渡してそこに座ることでお風呂に入りやすくするという介護用品です。

浴槽の上に置くボードなのでバスボード。

筋力が低下し、またぐことが難しくなった。という方におすすめの商品です。

費用は商品によりますが大体20,000円前後で購入できます。なかには座面が回転する機能のものもあり、それだと50,000円前後するものもあります。

後述してますが介護保険を利用すれば1割負担(所得によっては2~3割)で購入することも出来ます。

が、正直使用するのは結構難しいと思います…。これがあるから一人で入浴が出来るようになる。

というものではないと考えています。

バスボードの使い方と購入する際のポイント

バスボードの使い方は先ほども簡単に説明しましたが

浴槽の端と端を渡してその上に座って使用するものです。

またぎ動作が難しくなった時、いったん浴槽の淵に座ると足が上げやすくなるのですが、当然一般的な浴槽だと淵の幅が狭すぎて不安定になります。

そのために座る場所を作ってあげよう。という商品ですね。

ボードの裏に浴槽に固定するための留め具がついており、しっかり止めるとズレることがないので安心して利用することが出来ます。

しかし、その分結構場所をとります。なので一般的には浴槽に出入りするときだけ取り付けて、入浴中はバスボードを外す。という使い方になります。

結構面倒くさい。

商品を選ぶ時のポイントは大きく3つ。

・浴槽のサイズ
・浴槽への取り付け方
・座面の機能

これぐらいですかね~。

浴槽のサイズ

浴槽の上に置いて使用するため、購入前にしっかりと浴槽のサイズを測っておきましょう。

基本的に調整できる商品が多いですが、あまりにもサイズがあってない場合は取り付けることが出来なくなるので注意してください。

測る際は浴槽全体の幅と内側の幅も測っておくと良いです。

浴槽への取り付け方

なるべく取り付け方法が簡単なものを選びましょう。

先ほども説明した通り、出入りの際に使用するとき以外は外しておくことになります。

つまり付けたり外したりを結構頻繁に行う必要があります。

浴槽へ取り付けるのがややこしい商品だとそれだけで使う気が失せる…。

今は手動で簡単にできる商品がほとんどだと思いますが、購入前にしっかりと確認しておくと良いでしょう。

また、同じ理由でなるべく軽量のものを選ぶことをおすすめします。

座面の機能

バスボードは大きく分けると座面が回転するタイプとしないタイプとあります。

身体を回転させるのが難しい人は座面が回転する商品を選びましょう。

その際手すり部分をしっかり持つなどしてバランスを崩さないように気を付けてください。

購入する前に気を付けておきたいこと

使いこなせるかしっかりと考えましょう

バスボードを紹介しておきながらなんですが、使いこなせている人は稀です。

当事者にとっても介助者にとっても結構使いにくい。

バスボードの使い方でよくある順序がこちらです。

クリックすると拡大します

ムズすぎじゃない?いや、普通の人には簡単ですよ?

でもこれ使用するのは高齢者の方ですよ、しかもまたぎ動作が出来ないレベルの。

それを踏まえてもっかい見てみて!

・またぎ動作できない人が腕の力だけで体をズリズリ動かせる?
・介助者がボード片すまでの間、ずっと立位保持出来る?
・出るときにまたボードの準備するため介助者が常にそばにいる必要がある

と結構ハードルが高いです。

つまりこのバスボードを使う人は

・またぐための足を上げる筋力は無いけど、腕の力はあって体を移動させることができ
・足を上げる事は出来ないけどある程度の時間一人で立位保持は出来る筋力があり
・出たいと思った時にすぐバスボードを設置してくれる介助者が存在する

という条件を満たす必要があります。

最後の介助者の有無はまぁ大丈夫でしょうけど、上二つを満たしてる期間は…かなり限られてるんじゃないかな~。

浴槽をまたげる → シャワー浴のみになる

の間の使用になるんでしょうね。この間の期間をどれだけ長く出来るかが重要ですね。

介護保険を利用して購入できるのは基本1回

今回紹介したバスボードは介護保険を利用して購入することができます。

介護保険を利用して購入した場合自己負担は1割(所得に応じて2~3割)と、かなりお得に購入することが出来ます。(いったん全額払ってあとで戻ってくる)

ただし使えるのは基本的に1回。

特例はありますが「経年劣化」や「買い間違い」という理由でもう一度購入することは

出来ません。

なので先の事を見据えた商品を購入することをおすすめします。

くれぐれも浴槽の幅を確認せず設置することが出来ないものを購入する。といったことのないように注意しましょう。

最後に

お風呂は体をほぐして心も癒す大きな楽しみの一つです。

一人で安心してお風呂に入れるというのはとても大事なこと。

当たり前だと思うことなかれ!

 

こちらのシリーズでは商品の紹介は行っておりません。
それは、インターネットで購入した商品は介護保険を利用することが出来ない可能性があるためです。
なので気になったという方はぜひお近くの福祉用具販売店に足を運んでいただきますようお願いします。

 

今日はここまで

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